群馬大学未来先端研究機構は、2月26日(木)、東京国際フォーラムにおいて、「難治性てんかんに対する遺伝子治療」をテーマとしたシンポジウムを開催しました。本シンポジウムには、遺伝子治療分野の研究者や臨床医が参加し、難治性てんかんに対する新たな治療法の可能性や、基礎研究から臨床応用に向けた課題について活発な議論が行われました。
てんかんは日本で約100万人、世界では約5,000万人の患者がいるとされ、その約30%は既存の抗てんかん薬では十分な効果が得られない難治性てんかんとされています。近年、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターを用いた遺伝子治療研究が進展し、難治性てんかんに対して非侵襲的新治療法として期待が高まっています。
シンポジウムでは、石崎泰樹学長の開会挨拶、文部科学省研究振興局ライフサイエンス課長の倉田佳奈江氏による来賓挨拶の後、自治医科大学の村松一洋教授、群馬大学の大宅宗一教授、国立精神・神経医療研究センターの小山隆太部長らが講演を行い、てんかん研究の最新動向や臨床的課題について紹介しました。
また、群馬大学未来先端研究機構ウイルスベクター開発研究センターの平井宏和センター長が、抑制性ニューロンを標的としたAAVベクターの開発と難治性てんかんへの遺伝子治療の実用化に向けた研究成果を報告しました。さらに、群馬大学医学部附属病院の板橋悠太郎助教、大阪大学の内山進教授がそれぞれ臨床症例やAAV製造技術について講演しました。
パネルディスカッションでは、遺伝子治療の実用化に向けた課題や今後の展望について意見交換が行われ、難治性てんかんに対する遺伝子治療の実現に向けて意欲を新たにしました。
【(左)群馬大学 石崎学長、文部科学省 倉田課長、自治医科大学医学部 松村教授、群馬大学 大宅教授、国立精神・神経医療研究センター 小山部長】
【(左)群馬大学 平井センター長、群馬大学 板橋助教、大阪大学大学院工学系研究科 内山教授、群馬大学 花屋機構長】





