ごあいさつ

先端研究のグローバル展開へ
未来先端研究機構は、群馬大学の強みである統合腫瘍学、内分泌代謝・シグナル学、元素科学などの研究分野において、世界最高水準の研究力を強化するため、2014年4月に設立されました。機構内には、モンペリエ大学やクイーンズランド大学など、世界トップクラスの研究機関との共同研究を行うための海外ラボラトリーを設置し、先端研究のグローバル展開を進めています。
2019年10月には「ウイルスベクター開発研究センター」を設置し、難病の遺伝子治療に必要なベクターツールの開発を行っています。このセンターでは、年間200件近くのウイルスベクターを国内外に提供し、研究・開発拠点としての実績を積み上げています。さらに、2024年4月には、統合腫瘍学部門と内分泌代謝・シグナル学部門を統合し、新たに「遺伝子治療学研究部門」を設立しました。この部門では、基礎研究と臨床研究の両面から遺伝子発現のメカニズムを解明し、それを活用した疾患制御の研究を推進しています。
今後も未来先端研究機構は、国内外の研究機関との連携をさらに強化し、次世代の若手研究者を育成する研究プラットフォームとして、群馬大学の教育研究機能を強化する中核となり、世界の課題解決に貢献する先端研究を牽引してまいります。
群馬大学理事(研究・企画担当)
群馬大学未来先端研究機構長
花屋 実