群馬大学未来先端研究機構は5月11日(月)、「Update on Tumor Microenvironment -From Basic Insights to New Therapies-(腫瘍微小環境の最新動向 ― 基礎的知見から新たな治療法へー)」をテーマに、群馬大学未来先端研究機構国際シンポジウムを開催しました。
同機構は海外ラボラトリー(モンペリエ大学)を設置して腫瘍への新規治療戦略を創出する国際共同研究を展開しており、本シンポジウムでは本学教員と海外ラボラトリーのPIがオーガナイザーとなって、当該分野で活躍している国内外の研究者5名(フランス2名、日本3名)が講演を行いました。
石崎泰樹学長による開会挨拶の後、本国際共同研究を推進している同機構の横堀准教授が、腫瘍間質蛋白を標的とした抗体医薬に関する最先端研究を紹介しました。続いて、同大学医学系研究科の倉田盛人教授が、腫瘍周囲の支持細胞の異常が、がん微小環境における腫瘍細胞の生存や薬剤感受性に影響を与えることを明らかにしました。招待講演では、京都大学医学部附属病院の中西祐貴副部長が、腫瘍間質に存在するCAFsやマクロファージが、大腸癌の悪性度や治療感受性に与える重要な役割について、興味深い知見を披歴しました。
海外からの招待講演では、フランス・モンペリエ・ゲノム研究所のジュリー・パネキン教授が、早期の癌播種が大腸癌の腫瘍形成に与える新たな知見を紹介しました。続いて、フランス・マルセイユ・がん研究センターのリチャード・トマシニ教授が、膵癌におけるCAFsや細胞外小胞の重要性と、その臨床応用の可能性について触れました。
本シンポジウムはハイブリッド形式で実施し、国内外から80名を超える研究者や大学関係者が参加して活発な議論が交わされ、今後の共同研究の発展につながる有意義な機会となりました。
【(左)京都大学 中西副部長, ゲノム研究所(仏)パネキン教授,がん研究センター(仏)トマシニ教授】
■Link
群馬大学未来先端研究機構 海外ラボラトリー モンペリエ大学
群馬大学未来先端研究機構 遺伝子医療学研究部門 横堀研究室






