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ハーバード大・ マサチューセッツ総合病院

「放射線照射によるバインスタンダー効果の解析」
「放射線照射によるシナプス形成形態と高次脳機能への影響」

当研究室はハーバード大・マサチューセッツ総合病院からDr. Heldを招へいし、放射線生物学分野の研究を進めています。低線量放射線照射による細胞への影響を解析しています。

研究分野

放射線生物学、放射線神経生物学、放射線影響学

キーワード

バインスタンダー効果(RIBEs)、DNA損傷応答、神経細胞、シナプス、認知機能

放射線照射によるバインスタンダー効果の解析

バインスタンダー効果とは放射線照射された細胞から何らかの因子によって、放射線照射されていない周辺の細胞にも放射線照射の影響(DNA損傷、アポトーシスなど)が出ていることを指します。細胞種によって放射線照射によるバインスタンダー効果に違いがあります。当研究室はその効果における分子メカニズムについてDNA損傷に焦点をあて研究を進めています。現在はがん細胞同士、がん細胞と非がん細胞、神経細胞同士、神経細胞とグリア細胞など多種な細胞を用いてバインスタンダー効果を解析しています。

放射線照射によるシナプス形成形態と高次脳機能への影響


生体の放射線照射後に認知機能障害が引き起こされていることが報告されています。当研究室ではシナプス形成形態に着目し、放射線照射による神経細胞の発達への影響を検討し、認知機能障害が引き起こす分子メカニズムを解明することを目指しています。具体的には、海馬神経培養細胞(in vitro)およびマウス個体(in vivo)を用いて、免疫組織化学、生化学、行動学的解析を行っています。加えて、X線と重粒子線による神経細胞の放射線感受性についても検討しています。

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