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【報告】第14回群馬大学未来先端研究機構国際シンポジウム

群馬大学未来先端研究機構は、2024年2月14日、第14回国際シンポジウムを群馬大学ミレニアムホール(昭和キャンパス)にて開催した。同機構のウイルスベクター開発研究センター長の平井宏和教授がオーガナイザーとなり、「Gene Therapy for Brain Diseases」と題して脳疾患の遺伝子治療に焦点を置き、国内外のアカデミア及び産業界から招へいした研究者が講演を行った。
花屋実機構長(研究・企画担当理事)による開会挨拶の後、未来先端研究機構及びセンターにおける研究成果について、平井センター長及び同センターの畑田出穂教授、同機構の二村圭祐教授が発表を行った。続いて、タカラバイオ株式会社基盤技術開発センターの田中佳典次長から血液脳関門透過型アデノ随伴ウイルス(AAV)カプシド変異体について講演があった。その後、国立成育医療研究センター遺伝子細胞治療推進センターの小野寺雅史センター長が小児遺伝性神経疾患の遺伝子治療について講演した。
後半は、基調講演としてコインブラ大学(ポルトガル)のLuís Pereira de Almeida教授から神経変性疾患に対する遺伝子治療研究の進捗について講演があった。続いて、株式会社シンプロジェンの齋藤俊介取締役・医療ビジネスユニット長が、遺伝子治療用AAVベクター製造のキーポイントをテーマに講演を行った。また、Revvity Inc(ドイツ)のIrene FerreiraディレクターがAAVベクター投与が生体に及ぼす毒性とその原因について講演した。その後、約30分間のポスタービューイングの時間を設け、本学及び企業の研究者によるポスター発表を会場ロビーにて行った。オンサイトならではの活発な意見交換や議論が行われた。最後に、自治医科大学 オープンイノベーションセンター神経遺伝子治療部門の村松慎一教授による、日本で実施されている神経疾患に対する遺伝子治療の現状と問題点に関する講演があり、平井センター長の閉会の挨拶をもって終了した。
未来先端研究機構は、今後も国際シンポジウムの開催を通じて世界の研究者と交流を重ね、国際共同研究を推進することで、先端研究の拠点として、ライフサイエンスの発展に貢献していく計画である。

【(左)群馬大学 花屋機構長, 平井教授, 畑田教授, 二村教授】

【(左)タカラバイオ株式会社 基盤技術開発センター 田中次長, 国立成育医療研究センター 小野寺遺伝子細胞治療推進センター長,
コインブラ大学 Almeida教授, 株式会社シンプロジェン 齋藤取締役・医療ビジネスユニット長】

【(左)Revvity Inc. Ferreira ディレクター, 自治医科大学 オープンイノベーションセンター神経遺伝子治療部門 村松教授

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